便秘解消 消化排泄

内臓模型
便秘解消を考えていると、どうしても単眼的になってしまうというか、とにかく即効性が
あるものばかりを求めてしまいがちです。〜を食べれば、腸もみ運動をすれば、下剤を
飲めば、といった感じですぐに便秘解消をするにはどうしたらいいかということばかりを
考えてしまいがちです。

 

ただ、中にはかなり強引な方法もありますし、何かを食べてすぐに便秘が解消される
ようであればそこまでひどくない便秘であったということですから、あまり悩む必要も
ないでしょう。

 

しかし、継続的に便秘解消に悩むということは、おそらくそういった短期的な施策が
あまり効果を発揮しておらず、何とかひーこら言いながら便を出している、そんな
状況なのではないでしょうか。

 

食事をしてから消化、排便に至るまでの過程を知る

排便、つまり便を体外に出すというのは代謝の過程の最終段階です。食べ物だけが
代謝に関わっているわけではありませんが、食べ物は代謝活動の多くを占めているのは
事実でしょう。

 

そしてその最終段階である排便がうまくいかないということは、代謝の過程のどこかで
不具合が起こっているということです。便秘になったら大腸が悪いと思うかもしれませんが、
実はそれはあくまで表面化している部分であって、他の部分に不具合がある結果
便が出てこなくなっているに過ぎないことだって可能性はあるでしょう。

 

そのためには人が何かを食べたり飲んだりしてから、それが体内のどこを通って
大腸に至り、排便されるのか、ということを知っておく必要もありますよね。

 

排便までは長い道のり

食べ物が体内に入ってから排便されるまで、それは距離にするとなんと9メートルも
あるのです。時間にすると30〜120時間。さすがに120時間というと5日間なので、
なかなか長いな〜と思いますが、それくらいの時間をかけて体内で消化、吸収され、
そして体外に排便されるのです。

 

決して食べたらすぐに排泄されるわけではありません。というのも、消化吸収された
栄養は体内を駆け巡ります。つまり体内のいろいろなところで使われているのです。
それは体の組織を作るための材料になったり、体内の化学反応を進めるための酵素と
なったり、体を動かすためのエネルギーとなったりします。

 

それは便の構成要素を見てみても明らかです。便の70〜80%は水分だそうです。
そして残りの20%くらいを、食べかす、腸内細菌、剥げ落ちた腸壁が占めています。
つまり食べかすというのは体内で消化吸収されなかった、できなかった栄養分では
無いもの達、ということになります。体が必要としているものを食べ物からいろいろな
方法で搾り取っているんですね。

 

こう考えると、便秘解消にいいものを食べるという発想も少し違った角度で考えて
見る必要があるでしょう。というのも便として出てくるのは食べかすでしかないのです。
他の部分は栄養として吸収されるわけです。逆に言うと栄養として吸収できるものを
食べてあげないといけないということです。

 

栄養として吸収できるものを食べてあげると人間の体は自然と消化吸収をしてくれる
仕組みになっています。一方で、栄養としてあまり吸収しても意味がないものを食べて
しまうと、体としても困ってしまうというわけです。その結果脂肪をたくさんつけすぎて
しまったり、無理矢理消化するために、内臓に負担がかかったりということが起きます。

 

そうならないためにも必要な栄養が含まれた食べ物を食べるようにしましょう。

 

食事をしてから消化、排便に至るまでの過程

さて、では食事をしてから消化、排便に至るまでの過程です。

 

当然口で噛み砕きますね。ここできちんと噛み砕くかどうかはその後の消化にも
影響を与えます。また、唾液は糖質を消化分解しますので、その意味でもよく
噛んで食べることをオススメします。

 

食道

口で噛んで細かくされた食べ物が次に通るのは食道です。水分はすぐに
食道を通り過ぎます。食べ物の場合は30秒から60秒くらいかけて食道を通貨
します。

 

喉もと過ぎたら熱さを忘れるなんて言うくらい、飲み込んでしまったら後のことはあまり
考えませんが、結構時間がかかるものなのですね。

 

食道の次は胃です。胃ではたんぱく質と脂質が消化され、吸収されます。一言で
消化、吸収といいますが、結構激しい運動をしています。でもそれを感じることって
あまりないですよね。。これが、胃が動いているのをがんがんに感じられたら、また
違うんでしょうね。今日は激しく動いているなーとか、正常運転だなーとか、食べた
ものによっても胃がどんな反応をしているとわかるといいなとは思います。

 

胃の中にはだいたい4時間ほど滞在します。

 

小腸

一言で小腸といってもいくつかの部位に分かれます。

 

十二指腸

十二指腸では胆汁や膵液を使って入ってきた食べ物を消化、分解します。
胆汁の色は実は便の色と同じで黄色いのです。

 

空腸・回腸

空腸と回腸でもたんぱく質や水分を消化吸収します。ここには結構長く、
7〜9時間ほど滞在しています。

 

大腸

さて、やってきました。代謝の最終段階大腸です。

 

結腸

結腸では蠕動運動などを通じて最後の代謝活動を行います。主に水分の
吸収などが行われます。ここでうまく水分を吸収できないと、、、下痢になるわけ
です。

 

直腸

結腸までで吸収されなかったまさに食べかす、そして腸内細菌と剥がれ落ちた
腸壁、これらが大腸の最後部の直腸に溜まっていきます。これが溜まると便意が
出てくるのです。そして肛門を経て排便される、というわけです。

 

 

かなり簡略化していますが、それでもこんなに便として排出されるまでの過程が
あるわけで、どこかがおかしくなると、最後の段階である便の生成がおかしくなる、
というのはわかってもらえるかと思います。

 

そしてその前におかしなものを体内に入れない、ということも大事だ、ということを
付け加えておきたいと思います。

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